臨床工学技師の仕事とやりがい

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「私」と「臨床工学技士」

養成校での生活

自分にとって「この職業しかない!」と意気込んで、臨床工学技士の養成校に無事に入学した。さて、これからめいいっぱい勉強して、臨床工学技士になるぞ!と、燃えていた。

・・・と言っても、1年次は、基本科目しかやらない。数学・物理・英語・ドイツ語・電気工学・電子工学・・・正直、「臨床工学技士になるぞ!」っていうモチベーションが下がった。もっと実践的な事しようよ~!色んな機械いじらせてくれよ~!!

今思うと何を生意気言ってるんだ、もっと基礎的な事から学ばないと、その応用も解らんだろ!と思うのだが、当時はそんな風に思っていた。しかし、1年の夏ぐらいに、ある医科大学の「標本館」に見学に行く、という課外授業があった。

「標本館」とは、解剖された標本を見学できるところ。医療関係者しか入る事ができない、特別なところ。ここで、がんに侵されて10kgにも膨れ上がった子宮のホルマリン漬けなどをはじめ、色々な標本を見学する事ができた。

「医療関係者しか入る事ができない」というこの標本館で、身体の構造などを実際に見る事ができて、とてもいい勉強になった。また、一般の人は入る事ができない場所に入る事ができた事で、「自分は臨床工学技士になるんだ」と言う目標を再確認できた。

2年次になり、ようやく「生体機能代行装置学」「医用機器安全管理学」をはじめとする専門分野や、「医療治療機器学実習」「医用生体工学実習」などの実習が授業のメインとなり、より実践的なことを学べ、実際に病院で使うような医療機器の操作を勉強していった。

この時から授業がだいぶ楽しくなってきた。・・・と同時に、「人の命を預かる」事の重さを知る事になった。

水に赤い色をつけて、それを血液とみなし、実際に機械操作などをしてみるような実習があった。最初は自分も含め、ほとんどの人が操作がおぼつかず、血液とみなしている水が噴き出して、「これが実際の患者様なら亡くなってるな」と指導者に言われた。

これが原因で、同期の人達と、「こんなんで俺達、臨床工学技士としてやっていけるのか」と凹んだり悩んだりしていた。しかし、どんなに悩んでも、答えは一つしか出ない。「とにかく頑張ろう」同期で励ましあい、何とか2年次を乗り切った。